Photo:IKEDA Masanori
5. 帰る時には笑って帰ってもらいたい
タナカ:弁護士さんってぼくの勝手なイメージですけど
「堅い」イメージ。
基本的に堅くて、遊んでこなかったなーっていう
固定観念みたいなのがあります。
悪いこともしないし…。
でも人間って悪いことしたり出来心がありますよね。
そういう人の相談にのるわけですから
やっぱり弁護士さんも遊んでて欲しいって思うんですよね。
ミスもして、人間らしい人同士で対話が生まれる。
なので、トントン先生見てる限り
むっちゃそこは大丈夫やって思うんですよね。
長家:はははは。
タナカ:あの、水風呂はいるときいちいち声に出して
「気持ちいいー!」って言ってるでしょ?
長家:はははは。
タナカ:こんな快感をむさぼっている弁護士っていうのは
めずらしいと思うんですよね。
長家:そうかも(笑)
ぼくもね、お医者さん嫌いなんですよ、病院行くのがね。
なんか違う種類の人間で、
話してても伝わらないんじゃないかって思いますよね。
我々もたぶん、周りから同じように
「こいつなんかに伝わらないんじゃないか」って
思われてるんじゃないかっていう…。
実はそうじゃないんですよって。
タナカ:うんうん。
やっぱり対話がきちんとできるようにするのがすごい大事です。
長家:昔っから、打合せしてたら
「長家先生が打合せしてると
大笑いがいつも聞こえてくる」って
事務所の人によく言われてたんだけど。
なんかそこはすごく意識してる。
そうすると帰る時に笑って帰ってもらえる。
タナカ:それすごいですね。
深刻な感じで相談されるのに最後笑わすってね。
長家:そうそう。
「まあいろいろ大変だけどがんばりましょうよ」って。
「辛いことはあるけれど、こうすれば
楽になるんじゃないですか」って。
それが一番大事なことのような気がするんです。
タナカ:それ、日本じゃ寅さんしかできないやつですよ!