Photo:IKEDA Masanori
2. 弁護士のタイプって?
タナカ:弁護士のタイプっていろいろあると思うんですけど。
どういう弁護士になっていくかとか
方向性みたいなものってあるんですか?
長家:大きく分けると、裁判を主にやるような仕事のスタイルの人もあれば
ほとんど裁判はやらないで、いろんな相談にのったりしていくことを
メインにやるっていうタイプもあるし。
タナカ:じゃあけっこう大きく分けると2つで。
トントン先生は?
長家:ぼくは、どっちかっていうとあんまり
訴訟いっぱい抱えてることないんですよ。
タナカ:うんうん。
長家:わりと顧問先みたいになってくれてる
中小企業のオーナーとか、そういう人から
いろいろな話があった時に相談にのったり
「これこうした方がいいんじゃないの?」とか、
「こういうの危ないからやめたほうがいい」とかね。
まあ、どっちかというとそういうことが多いような気がしますよね。
でも、訴訟やる人はほんとにいっぱい抱えてて、
1人で5~60件抱えてたりするんですよ。
タナカ:そんなふうに全然見えないですよ。
長家:ははははは。
タナカ:あきらかに抱えてないなって(笑)
そんなに抱えてたらサウナに行けない。
長家:ははははは。
行けないことないけど。
タナカ:行けないことないんだ。
長家:例えば60件同時に訴訟を抱えていて、
月に1回裁判所行く期日があるとすると
月に60回行かなきゃいけないんですよね。
タナカ:大変。
月に60回っていうことは
日数が足らないじゃないですか。
長家:そう。土日が休みだとすると実質20日だから、
1日3回行かなきゃいけないんですよね。
それぞれに準備書面っていう、
こういう主張だっていうのを書面で出したりしなきゃいけない。
その準備していたりすると、
そりゃほんとにガチガチに忙しくなっちゃうし。
タナカ:そうですよね。
長家:時間も拘束されるじゃないですか。
裁判の期日がバンバン入っちゃうんで。
タナカ:はいはい。
長家:この日休んでフィンランド行こうとか
できなくなっちゃうわけですよ。
(注:サウナ仲間とフィンランド旅行にいきました)
タナカ:そうですよね。
そんなんて、自分で調整できるんですか?
長家:そうですよね。でも我々の業界って
やろうと思えば自分で調整ができるっていうのが
1番いいとこだと思うんですよ。
タナカ:なるほどね。
自分のやりかたによってね。
長家:まあでも苦しくなってきてそんなこと言ってられなくなって
きましたけどね(笑)人数増えちゃってね。
タナカ:サウナ行きすぎてね。
長家:ははははは。
でもねえ自分でそうやって
調整してやってる人となんかこう仕事にとられちゃってるタイプと
両方あるかもしんない。そういう意味で言うとね。
タナカ:ああー。
長家:なんか追われちゃってね。
もうとにかくやるやる。
タナカ:でもそれやったら良い仕事もできないですよね。
長家:そうそうそう。そうなんですよ。 続きを読む >>